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足立新田野球部員に伝えたいこと(5)

 前回は心を強くするためにはどうしたらよいのかを今治西高校の大野監督の言葉と都立日野高校の練習方法の一部を紹介しました。

 今回は試合中にどのようなことに気を付けたらよいのか、2010年に興南高校を春夏連覇に導いた我喜屋監督と今夏の甲子園でベスト
4に進出した北海高校の平川監督は同じことを語っています。先ずは北海高校の平川監督の言葉を紹介しましょう。

 エースでキャプテン(当時)を務める大西健斗は、こう語る。
「一喜一憂しないでプレーすること。そうすることで、試合中の物事を冷静に見られたり、プレーにつながっていると思う。」
高校野球では頻繁にみられる、気合のこもったガッツポーズや相手を威圧するような雄たけびを彼らはしない。
川村選手がその理由を説明する。
「相手に点を獲られたから、こっちが得点を獲ったからと浮き沈みしないで、試合をやっていくことが大事だと思います。ホームランにし
ても試合の中の1つのプレーなので、まだ試合に勝ったわけではありません。(ガッツポーズしないことが)冷静なプレーにつながっている
と思います。チーム内で我慢して戦っているという意識は強いです。」

 1つのプレーに対して一喜一憂しないから、気持ちにムラがなくプレーできる。打って喜んでしまえば、それは油断につながり、打てな
くて落胆することが次のプレーの精度を下げることを彼らは知っているのだ。

 チームを率いる平川監督は、次のように説明してくれた。
「野球は1回から9回まであるので、一喜一憂することなく、最終的にゲームで勝って喜び、嬉しさを感じなさいと言っています。1つの
プレーで一喜一憂してしまうと、それが油断、勘違いにつながってミスをして、3、4点という失点となってしまう。そこを4点を3点、
3点を2点という風に抑えられれば、中盤から終盤に2、3回チャンスが来ると思うので、その時に畳みかけるようにと考えています。
落胆して『あの時の1点を防いでおけば』とならないように心掛けていますね。」

 エースでキャプテンの大西選手は力を込めて言う。
「僕は相手打者を抑えて、ガッツポーズや雄たけびをしないです。野球は相手があって成立するスポーツですから、相手を敬うことを大事
にしたいです。」

つづく

引用コラム:Number Web 氏原英明著
北海はなぜガッツポーズをしないのか。甲子園では珍しいスタイルの「理由」
5期生 2016/10/23(Sun) 17:34 No.14

足立新田野球部員に伝えたいこと(4)

 人間性を向上させるためには、日常生活の大切さが重要であり、ゲームで勝つために人間的能力(人間力、観察力、感じる力、思考力
決断力、集中力、言語力)が必要で、プレッシャーのかかる試合にその力を発揮させるためには、毎日人間を鍛えなければならないという
ことを竹本監督や金城監督の言葉を借りて説いてきました。

 日常の生活から諦めない、我慢する、粘る、平常心を保つことや毎日の生活、練習の中で人間を鍛えるためには、それらを継続して実行
する心の強さが必要だと考えます。

 それでは、練習の時に心を強くするためには、どうしたらよいのでしょう。愛媛の公立校で何度も甲子園に出場している今治西高校の大野
監督は、我慢強く、耐える、しのぐことが出来ることをベースに毎年チーム作りを行っているそうです。その大野監督がしのぐために欠か
せないのが心の強さ、スタミナであると語っています。

 「しのぐためには、心の強さは欠かせない。よく心技体と言いますけど、僕はその順番だと思っています。心があり、技があり、体力が
必要だと。スイングするのも、選手に言うのは『気持ちのスタミナをつけよう』の一点だけ。1日3000本、4000本振ったからバッ
ティングがよくなるのかというと、100本を40日やった方がいいと思います。でも、どんな苦しい場面も乗り越えていかないと甲子園
には手が届かない。苦しいな、もう嫌だなと思ったときが勝負じゃないかと。もちろん、故障させてもいけないので、選手の状態を見極め
ながらやりますけどね。

 それでも、やっぱり大きな充実感や達成感が残るような練習を積み重ねていきたい。自分の経験からしても、試合の場面で一番苦しいの
は今までやってきたことに自信が持てないことなんです。これは、負けたら終わりの試合を戦うときに一番つらい。自分たちはどこにも
負けないことをやってきたんだという、やってきたことに対する誇り、自信が持てる練習を積み重ねていきたい。それが究極のメンタル
トレーニングだと思っています。」

 また、都立日野高校では、内野のボール回しを、10周1分を切れるまで延々続けさせるそうです。5周で逆回しになり、1周を6秒で
回す感覚です。これは速さと正確さの両方を求められる練習であり、ボール回しが後半になればプレッシャーも相当なものになるはずです。
 試合と同じようなプレッシャーがかかる課題を設定し、できるまで何時間でも続けさせるような練習も心を強くするためには必要だと
思います。

つづく

参考文献:田尻賢誉著 高校野球 弱者の教訓 強豪校に勝つために
      藤井利香著 監督と甲子園6 頑張れ公立高校!
5期生 2016/10/15(Sat) 20:20 No.13

足立新田野球部員に伝えたいこと(3)

長崎日大高校の金城監督も市尼崎高校の竹本監督と同様に人間性の向上には、毎日の生活の積み重ねが重要であると語っている。

 「野球というのは練習では身体能力とか技術で目立ちます。当然、身体能力や技術はある程度のレベルが必要ですよ。でも、それだけの
戦いじゃない。ゲームは違うんです。ゲームで勝つためには人間性が必要。人間的能力が必要です。じゃあ、人間的能力は何だ? といっ
たら、人間力、観察力、感じる力、思考力、決断力、集中力、言語力。
ミーティングでも『野球というスポーツには、普段から培ってきた色んな要素がある。人にある色んな可能性が必要なんだ』と相当時間を
かけて言いましたし、生活の中でも口うるさくやりました。そういう感覚になってから勝つようになりました。逆に言えば、そういったも
のを鍛えてないと全国レベルでは勝てないですね。」

 練習だけ、野球だけでは成長に限界がある。勉強もして、日常生活もしっかりすることで人間として成長する。それが選手としての成長
にもつながるのだ。
 「毎日の生活、練習の中で人間を鍛える。それが夏の戦い方じゃないかなと思うんです。条件の苦しい中での戦いというのは、生活習慣
が確立できる強さがあるかないかという根本的な人間の強さと関係してくる。ゲームでは緊張しますし、過緊張になりますよね。プレッ
シャーがかかってミスもするし、打てなくなる。夏の大会のプレッシャーは違うじゃないですか。押しつぶされるような独特の雰囲気が
ある。そこで力が出せるのは3年間、毎日人間を鍛えているから。培った技術をある程度出せるだけの人間力をつけているから。チーム
を見たら強くないですよ。でも、『何で日大が勝つの?』という戦力で勝てるのはそういう部分だと思います。
 夏の体力は基本的生活習慣なんですよ。蒸し暑い、(クーラーなどで)急に冷える。それでコンディショニングが崩れる子がいる。それ
は基本的生活習慣が適当だからなんです。家庭生活で蒸し暑くなったときに寝冷えをする寝方をしている。食事量が落ちる。蒸し暑くても
水分をコントロールしてでもごはんは食べなきゃいけないんです。それって人の精神的強さ、弱さじゃないですか。僕に言わせれば、すべ
て結びついている。だから毎日の生活にこだわるんです。」

つづく

参考文献:田尻賢誉著
     高校野球 弱者の教訓 強豪校に勝つために
5期生 2016/10/10(Mon) 13:04 No.12

足立新田野球部員に伝えたいこと(2)

前回、池江璃花子選手のインタビューの一部を掲載し、彼女は強くなるためには人間性を向上させることが大切であると語っています。

では、人間性を向上させるために普段の生活から何に気を付ければ良いのか。今夏の甲子園に出場した市尼崎高校野球部の竹本監督が語っ
ていることにヒントがありそうです。そのコラムの一部を引用します。

 グラウンドでの姿は、日常生活を映し出す鏡である。「野球の時だけは諦めない、我慢する、粘る、平常心を保つとか、そんなことは
有り得ない。日常生活でもそういうことが出来ているから野球でも出来ると思う。」
 野球の練習と同じくらいに日常生活を大切にする。野球をしている時と学校生活を送っている時は別物ではなく、同じ1人の人間なのだ
という考え方だ。
 「頭の構造は一緒だから、野球の時はこうで、普段は違ってこうだということはない。」人としての成長が、そのまま野球に繋がっていく。

 また、市尼崎高校2年生捕手の谷尻尚紀は、竹本監督の教えをこう感じている。
 「僕たちは、将来野球だけで飯を食っていけるわけではないので、社会に出てもやっていけるだけのことを身に付けなければいけないと
思っています。当たり前のことを当たり前にできるように、と監督からは言われています。例えば、僕たちはごみを拾うように心掛けて
いるんですけど、誰かに褒められるためにやるんではなくて、自然とできるように。その積み重ねが、気づくプレーにつながってきたかな
と思います。」

つづく

引用コラム:Number Web 氏原英明著
市尼崎が甲子園で見せた「生き方」。元プロの監督が技術より重視すること。
5期生 2016/10/10(Mon) 12:08 No.11

足立新田野球部員に伝えたいこと(1)

今回のリオオリンピックで日本代表は過去最多のメダルを獲得しました。

その中で君たちと同世代で出場した競泳の池江璃花子選手は7種目に出場し、100メートルバタフライでは3度の日本記録を更新するも
メダルには届きませんでした。

その池江璃花子選手がリオオリンピック後のインタビューで、今後どのように強化していくのかについて、興味深いことを語っています。

そのインタビューの一部を抜粋して掲載します。
競技が違うとか、目指してるレベルが違うと考えず、先ず自分たちが強くなるためには何が必要かを感じ取って下さい。

ー今後さらに強くなるためには何が必要だと思いますか?

 競技力もそうですが、人間性というものもすごく大事になってくると思っています。悪く言うわけではないですが、例えば選手村で会っ
 て、挨拶した選手から、挨拶が返ってこなかったらどうかと思うんです。どんな選手でも人間の基本的なことからできる人はすごく良い
 なと思うし、周りから見ても良いなと思えますよね。そういう選手が伸びていくのではないかなと思います。

ー人間性を育むために具体的にはどうしていきますか?

 えー、何んですかね?やっぱり良い人、悪い人ってずっと一緒にいたら見えてくると思うんですよ。「こういう人になりたい」と思った
 り、「こういうふうにはならないようにしよう」と思うことも少なくないので、そこから学んでいけるのではないかと思います。

つづく
5期生 2016/10/10(Mon) 12:04 No.10

足立新田野球部員に伝えたいこと(中)

前回、池江璃花子選手のインタビューの一部を掲載し、彼女は強くなるためには人間性を向上させることが大切であると語っています。

では、人間性を向上させるために普段の生活から何に気を付ければ良いのか。今夏の甲子園に出場した市尼崎高校野球部の竹本監督が語っ
ていることにヒントがありそうです。そのコラムの一部を引用します。

 グラウンドでの姿は、日常生活を映し出す鏡である。「野球の時だけは諦めない、我慢する、粘る、平常心を保つとか、そんなことは
有り得ない。日常生活でもそういうことが出来ているから野球でも出来ると思う。」
 野球の練習と同じくらいに日常生活を大切にする。野球をしている時と学校生活を送っている時は別物ではなく、同じ1人の人間なのだ
という考え方だ。
 「頭の構造は一緒だから、野球の時はこうで、普段は違ってこうだということはない。」人としての成長が、そのまま野球に繋がっていく。

 また、市尼崎高校2年生捕手の谷尻尚紀は、竹本監督の教えをこう感じている。
 「僕たちは、将来野球だけで飯を食っていけるわけではないので、社会に出てもやっていけるだけのことを身に付けなければいけないと
思っています。当たり前のことを当たり前にできるように、と監督からは言われています。例えば、僕たちはごみを拾うように心掛けて
いるんですけど、誰かに褒められるためにやるんではなくて、自然とできるように。その積み重ねが、気づくプレーにつながってきたかな
と思います。」

つづく

引用コラム:Number Web 氏原英明著
市尼崎が甲子園で見せた「生き方」。元プロの監督が技術より重視すること。
5期生 2016/09/30(Fri) 18:10 No.9

足立新田野球部員に伝えたいこと(上)

今回のリオオリンピックで日本代表は過去最多のメダルを獲得しました。

その中で君たちと同世代で出場した競泳の池江璃花子選手は7種目に出場し、100メートルバタフライでは3度の日本記録を更新するも
メダルには届きませんでした。

その池江璃花子選手がリオオリンピック後のインタビューで、今後どのように強化していくのかについて、興味深いことを語っています。

そのインタビューの一部を抜粋して掲載します。
競技が違うとか、目指してるレベルが違うと考えず、先ず自分たちが強くなるためには何が必要かを感じ取って下さい。

ー今後さらに強くなるためには何が必要だと思いますか?

 競技力もそうですが、人間性というものもすごく大事になってくると思っています。悪く言うわけではないですが、例えば選手村で会っ
 て、挨拶した選手から、挨拶が返ってこなかったらどうかと思うんです。どんな選手でも人間の基本的なことからできる人はすごく良い
 なと思うし、周りから見ても良いなと思えますよね。そういう選手が伸びていくのではないかなと思います。

ー人間性を育むために具体的にはどうしていきますか?

 えー、何んですかね?やっぱり良い人、悪い人ってずっと一緒にいたら見えてくると思うんですよ。「こういう人になりたい」と思った
 り、「こういうふうにはならないようにしよう」と思うことも少なくないので、そこから学んでいけるのではないかと思います。

つづく
5期生 2016/09/27(Tue) 16:51 No.8

会報31号発行のお知らせ

会報31号を発行しホームページにアップしました。

I.D.とパスワードのお知らせが届いていない方は、年会費が滞っているかメールアドレスが変更されお送りできない状態です。

メールアドレスの変更は速やかに事務局へご連絡下さい。

また、郵送希望の方にも発送が完了しております。
同様に届いていない方は、年会費が滞っているか、住所が変更されて戻ってきている状態です。こちらも速やかに事務局のご連絡下さい。
OB会事務局 2016/08/31(Wed) 18:58 No.7

秋季大会抽選結果

本日、秋季大会の抽選がありました。

第七ブロック 当番校 早実

一回戦 9月3日(土)10時〜 早実グランド
対戦相手 京華商業

決勝 9月4日(日)12時30分〜 上柚木公園球場

対戦相手 大成または中大付の勝者

応援よろしくお願いします。
OB会事務局 2016/08/27(Sat) 19:27 No.6

秋吉亮選手の記事

オールスターゲームに出場する東京ヤクルトスワローズの秋吉亮選手
に関する記事を見つけましたので、皆様に読んで頂きたいとの思い、
下記にULRを貼り付けます。

webスポルティーバ
「都立高から初の球宴。ヤクルト秋吉亮はタフなでんでん太鼓」

http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/2016/07/15/post_779/
5期生 2016/07/15(Fri) 17:03 No.5

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